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目次 †
Mod概要 †
フォーラム情報:[RELZ] Wrye Bash Thread 77 - v294.1 released※進行速度が速いので最新とは限りません!
- そもそもなんて読むの?これ。
諸説ありますが、おそらく「ライバッシュ」かと思われます。
「割り箸」などと呼ばれている事もしばしば。
- 機能特徴
Oblivionに纏わるツール類の専用ランチャー的になりつつもありますが、Wrye Bash自体しか持っていない独自の機能は BashedPatch の作成機能です。
上下関係で上書きされてしまう下方espファイルの情報を、任意に抜き出して独自のPatchタイプのespファイルを作成します。
このPatchタイプのespファイルを、各自のロードオーダー下方で適応することで、前述下方espファイルの情報を反映させます。
特定箇所を集中的に変更しているようなMod構成では特に効果的で、一概に「大規模Mod導入までは必要ない…という訳でもない」のはご注意下さい。
たとえば、日本語化Modは広範囲にわたって、C.Name (Cellの名称)やNames (セル以外の名称全般)を変更していますので、後方の esp によって英語に書き換えられてしまう事はザラですが、Wrye BashのBashedPatchでこうした現象を回避可能です。
(小さな環境でも、実は使いようはあるよ、って事です)
- ややとっつきにくい、ツールとしてのWrye Bash
恐らく、Oblivionをはじめたばかりで、「さて!どんなツールが必要なのかな?」と調べていらっしゃる方にとって、Wrye Bashは「なんだそりゃ???」という印象そのものかと思います。
必須かどうかと言えば、「無くてもなんとかなるモノ」であり、本格的な利用にはご自身による自環境のMod把握と、「実現したいMod環境のイメージ」が求められてくるあたりが、このツールの本質的な「難しさであり楽しさ」かと思います。
ですので、新規に始められる方は一通り環境構築が落ち着いて、Mod の動作がなんとなく把握出来てきてから一読して貰えると「あぁ!そうなんだ!」と思って貰えるかもしれません。
(この時点であっても、どうしても踏み込んだ内容になってしまいます)
Wrye Bashと、必須ファイルの入手 †
Wrye Bash本体の入手 †
Wrye Musings
TESN ※ Main として
GHF ※ Mirror として
SourceForge ※過去Ver.有り。
- Archive Version (いわゆるPython版)
手動でインストールします。
解凍されたファイルを、Oblivionフォルダに上書きコピーで OK です。
アンインストールも手動になりますので、「どんな内容がインストールされるの?」と、内容を予め確認しておいて下さい。
少々コアな利点ですが、.py ファイルを直接書き換える事もできる為、即時Fix情報(Typoによる誤動作など)を捉えていれば、自身でFix可能です。
(直近ではv293であった、BOSS v1.8連動Fix書き換え)
- Standalone Version
Pythonをベースにしておらず、予めexeファイルとして纏められているバージョンです。
メリットはその名の通りPython環境に依存していない点です。
こちらも手動でのインストール・アンインストールとなります。
ただし一切のFixは自身で行えません。
(v293であった、BOSS v1.8連動Fixは、Standalone Versionでは不可能です)
- Installer Version
専用のインストーラーから、Python版かStandalone版かを選んで導入できるパッケージです。
メリットは自動でインストールしてくれる事と、「プログラムと機能」からアンインストール出来る点です。
また、実行に必要なPythonファイルも同時にインストールしてくれます。
- 便利な一方、Installer Version 自体の Version や、PC環境によってPython関係のインストールが正しく機能しない場合もあります。
手間は掛かりますが、Wrye Bashの更新があった間際では、きちんと適したPython環境を整え、Archive Version を導入する方が確実です。
Wrye Bash実行に必要なライブラリの入手 †
Wrye Bashには、Pythonの実行環境が必要となります。
Archive Version で Wrye Bashを導入する際には、別途に導入して下さい。
自前で準備する方法もありますが、有り難い事に作者が簡単な導入パッケージを準備しています
- 簡易導入パッケージ
- Wrye Python
Python、wxPython、 PyWin32、 ComTypes を一括で導入します。
- 手動導入パッケージ(上記が上手く動作しない場合)
自前で準備です!
一気にややこしくなりますが、落ち着いて一つ一つ確認して下さい。
- Python (v2.5以上)
- wxPython ANSI (v2.8.7.推奨)
Wrye Python 04a 準拠の場合は以下の通り。
- Python 2.7.1
- wxPython 2.8.12.0 (ansi)
- PyWin32 2.16
- ComTypes 0.6.2
インストール †
- Python実行環境の導入
- 簡易導入パッケージを利用する場合
- Wrye Pythonをダウンロードしてきてインストール
- 自分でPythonを導入する場合
- Pythonをインストール
- wxPython ANSIをインストール (wxPythonは特定のバージョンのPython向けに作成されているので注意)
- Wrye Bash本体の導入
- Wrye Bash本体のアーカイブ(Wrye Bash XXX.zip)をダウンロードしてきて展開、出てきたフォルダ(Mopy、Data)をOblivionインストール箇所に置く
(Oblivion\Mopy, Oblivion\Dataとなるようにする)
- 注意
- 詳しいインストール方法は、MopyフォルダのWrye Bash.htmlに書いてあります。
- Windows Vista以降はUACの関係で上手くいかない場合があり、Oblivion自体を C:\Program Files 、 C:\Program Files (x86) 以外にインストールする事が推奨されます。
- C:\Program Files (x86)\Bethesda SoftworksまたはC:\Program Files\Bethesda Softworksの自分のWindowsユーザアカウントに対する アクセス権を「フルコントロール」にする ことでもこのUAC問題は解消します。詳細は、下記の起動しない場合のトラブル解消法を参照してください。
- Windows 7では、Wrye Pythonのインストールを「管理者として実行」しないと、一部ファイルがインストールされないことがあるようです。
インストーラのアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
起動 †
- Archive Version、Installer Version でPython版を選んだ場合
Mopyフォルダの Wrye Bash Launcher.pyw が実行ファイルになります。
- Standalone Version
Mopyフォルダの Wrye Bash.exe が実行ファイルです。
起動しない場合 †
- スタートメニューのアクセサリからコマンドプロンプトを起動する
- Mopyフォルダに移動する(例:「H:」→「cd \Games\Oblivion\Mopy」)
- 「c:\python24\python.exe bash.py 0」と入力する。(注意:Wrye Bash v294.2ではWrye Bash Launcher.pyw。見ればわかると思いますが、インストールしているPythonのバージョンが27のように新しくなっている場合は、python24をpython27のように変更してみてください)
- エラー表示が出るので、その部分のソースを修正します。バージョン違いのエラーなら即直ります。
Windows 7 の場合 †
この説明はWrye bash v294.2を前提としています。
64ビット版Windows 7にOblivionを以下のフォルダのようにインストールしている場合、
C:\Program Files (x86)\Bethesda Softworks\Oblivion
- エクスプローラでC:\Program Files (x86)(64ビット版の場合)またはC:\Program Files(32ビット版の場合)を開き、Betheda softworksフォルダを右クリックしてプロパティを開く。
セキュリティタブをクリックし、上部のリストに自分のアカウントがあるか確認する。なければ[編集]ボタンを押し、[追加]ボタンを押し、「選択するオブジェクトを入力してください」のテキストエリアに自分のアカウント名を入力してOKを押し、自分のアカウントを追加する。
- リストから自分のアカウント名を選択し、「フルコントロール」の「許可」チェックボックスにチェックを入れる。「許可」より「拒否」が優先されるので、「拒否」にチェックボックスが入っていた場合、それらを除去する。OKを押して、閉じる。
これでC:\Program Files (x86)\Bethesda SoftworksフォルダにOblivion Modsというフォルダが作成され、Wrye bashが起動します。
仕様変更と不具合 †
積極的に更新していますので、「安定板」を見つけ出すのが中々困難です。
2011年12月23日時点での安定版はv295.0 あたりでしょう。
基本的には「どの Ver でもバグはある」と思って下さい。
(だからこそ更新が早いとも言えます)
昨今の仕様変更と、一部目立った致命的な不具合を以下に引用しています。
- v290~291 (バジリコ風味より引用)
Graphicsタグの挙動が変わり、一部mod(魔法関係?)のデータがBashed Patchに反映されなくなる。Life Detectedなど。
- v292 (なるりびおんより引用)
新しいタグによって魔法関係のmodの挙動が怪しくなる。
MPC 、HumantouchNPC、Elz - More Voice、OblivionXPなど。
TESNEXUSの方で公式の注意書きがあったので適当に翻訳。
※ 注意 CBashは292でデフォルトで有効になっています。
ただこの機能はまだ少し問題を抱えていて、この機能は293の準備のために搭載されています。
293が出るまでの間、292を使っていて問題が起きたなら、CBashを無効にできます。
その場合は'CBash.dll'をたとえば'Disabled_CBash.dll'のように適当にリネームしてください。
- v293 (TESNより翻訳して引用)
PPPS CBashはRebuild Patchするのにまだバグ(複数形)を持っています……云々。
- v295
CBashによるRebuild Patchを除き、安定しています
- v295.2
v295からv295.2にアップデートすると、BAINで管理していたMODのインストール優先順位情報やインストール済み情報がリセットされてしまいます(指定されたファイルを復元しだv295にダウングレードするか、管理しているMODが多いときは面倒ですがMODの管理を一からやり直せば解決します)。Wrye Bash 295.2にアップデートするとBAINのインストール優先度情報がリセットされてしまうを参照してください。
Unicodeに関する警告や起動不能に陥るエラーが発生しています(Wrye Python 05 をインストールすれば)解決します。Unicode エラーと警告対策を参照してください。
2011年12月23日現在ではv292及びv293は姿を消し、v294.2, v295が安定版として存在しています。
( v294.2 に関しては)いろいろ問題のあったCBashも「試用してもいいかな」という程度にはこなれてきているようですが、トラブルすらも楽しめなければまだ挑むべきではないかもしれません。
また、v291.1 は現状では「枯れた環境用(として十分に安定して使える)」と言えそうです。
しかし Wrye Bashの更新に合わせてModやツールの調整が行われてきているので、いつかはレガシー環境になり得る事は留意しておいて下さい。
- MODをマージしたら、一部だけ日本語が文字化けしちゃったよ?(295.3以降)
ステータスバーの「Settings」ボタンを押して、「Pllugin Encording」を「Japanese」にすると、文字化けが治るかもしれない。
- v3.03でソースコードのエンコード指定を全て英語→日本語指定に変更してパッチビルドしたら文字化け直りました。
【バックアップ必須・完全自己責任】
ソース中のエンコードを"cp1252"→"cp932"へ変更
- バグとして「Pllugin Encording」の設定が反映されないパターンがあるものと思われます。
本来は全ての箇所ではなく特定箇所を変更すべきですので補足求めます。
Unicode エラーと警告対策 †
Wrye Bash 295.2でUnicodeエラーまたは警告が表示された場合、Wrye Bash のダウンロードサイトの OPTIONAL FILES から Wrye Python 05 をダウンロードしてインストールしてください。これはWrye BashのPython版にのみ有効です。
以下はその他のやり方による対応策であり、Wrye Python 05 が登場する前に起きたときの対応策例です。
- Wrye Bash 295-2で「UnicodeDecodeError: 'charmap' codec can't decode byte 0x81 in position 28: character maps to <undefined>」で起動しない場合
(以下の修正で解決する為にはインストール時にPython versionを選択する必要がある。)
96 名前:名無しさんの野望[] 投稿日:2011/12/08(木) 21:39:43.83 ID:f9WIZg4F
俺もBashを日本語化した英語蔵で起動できなかったから、
Wrye Bash Debug.batで起動してログ取ってみたら、どうやら文字化け?してるっぽい。
しょうがないんでMopy\bash\bolt.pyの2606行周辺にある、
value = unicode(cstrip(value),'cp1252')を
value = unicode(cstrip(value),'cp1252','ignore')に置き換えたら普通に起動するようになったわ。
UnicodeDecodeError: 'charmap' codec can't decode byte 0x81 in position 28: character maps to <undefined>
↑こんなエラー吐いた奴はぜひ試してくれ。
Wrye Bash 295.2にアップデートするとBAINのインストール優先度情報がリセットされてしまう †
Wrye Bash 295.1よりも古いバージョンからインストーラーを使って295.2にアップデートすると、
C:\Program Files (x86)\Bethesda Softworks\Oblivion Mods\Bash Installers\Bash
にある以下のファイルが上書きされてしまいます(拡張子bakはdatを上書きする直前にバックアップされるファイル)。
- Converters.dat
- Converters.dat.bak
- Installers.dat
- Installers.dat.bak
これが上書きされるとBAINで管理していたMODのインストール優先度がアルファベット順にリセットされ、MODにインストール済みを意味する+記号が消えて、何をインストールしたかという情報も消えてしまい、Anneal機能が有効に働かなくなってしまうようです。
バックアップや復元機能を使ってこのファイルを上書きする前のファイルに復元しても、バージョン 295.2 は、295.0 以前のものとは互換性がないのかWrye Bashを起動するたびに新しいフォーマットに上書きしようとして初期状態に戻してしまうようです。
もしこの症状が発生した場合は、MODを再度管理し直すか、Wrye Bashを295.2をアンインストールして295.0にダウングレードすれば解決します。
注意 : このダウングレードはこれから新規にBAINでMODを管理する人や、BAINで管理しているMODが少ない人は無理に実行する必要はありません。BAINで管理している、ファイル競合が激しいMODが膨大にある人向けです
OSがWindows Vista/7でもし、Installers.datとConberters.datファイルのバックアップを取るのを忘れた場合、OSの復元機能を使ってファイルを復元できます。
- まずWrye Bashを終了します。その理由は終了するたびにこれらのファイルが変更されてしまうのを防ぐためです
- Wrye Bash 295.2 をアンインストールします
- インストーラー版を使ってインストールしているばらば、スタートメニューからWrye Bashを選びUninstallをクリックしてアンインストールを開始してください
- Pythonソース版やStandalone版を使ってる場合は、Wrye Bash 295.2 のアンインストールはここではスキップします
- Wrye Pythonを使っている場合や、Python本体やPythonのライブラリを自分でインストールしている場合は、それらをアンインストールする必要はありません
- Converters.dat, Converters.dat.bak, Installers.dat, Installers.dat.bak のファイルを右クリックしてプロパティを開きます
- [以前のバージョン]タブをクリックして、Wrye Bash295.2をインストールする前の日時のファイルを探します
- このとき、自分が過去にWrye Bashをアップデートした時間帯を思い出しながら、Installers.datとInstallers.dat.bakのうち、アップデートした日時が近いものを探します
- 日時が近いものがわかったらそのファイルを再び調べて、[プロパティ] → [以前のバージョン]タブで、その日時の版を選んで、コピーをクリックして適当なディレクトリに一時的にコピーします
- このときそのファイルの拡張子が .dat.bak ならば、拡張子を .dat にリネームしてください
- この手順は、Converters.dat, Converters.dat.bak に対しても同様に行ってください
- Wrye Bash の旧バージョン 295.0 をダウンロードし、インストールします。
- ここでインストールするものはインストーラー形式でもPython版でもStandalone版でも何でも構いません
- 適当なディレクトリにコピーしたInstallers.dat と Converters.dat ファイルを、 C:\Program Files (x86)\Bethesda Softworks\Oblivion Mods\Bash Installers\Bash に上書きコピーします
- Wrye Bashを起動し、Installer タブを開いて、パッケージのインストール優先度やインストール済みの可否の情報が元に戻ったことを確認できれば復元・ダウングレード成功です
Wrye BashとBOSSの関係 †
Wrye Bashは、BOSSの masterlist に提案されたタグ情報を自動で選択する機能を有しています。
これは、Wrye Bashのメイン機能でもある BashedPatch 作成時にとても参考になり、役立ちます。
(※とはいえ過信は禁物!!)
しかしながらBOSSの実行フォルダが変更された関係で、若干対応関係に Version 違いがありますので注意してください。
BOSSの古いバージョンは、WikiのBOSSのページから入手してください。
(Wrye Bashは下位互換ですので、BOSS v1.6 以降を使用している人向けの情報です)
Wrye BashとBOSSの対応表 |
Wrye BashVer. | BOSS Ver | コメント |
v287 | ~ v1.51 まで | ※ Wrye Bash廃盤 |
v291.1 | ~ v1.65 まで |
v292 | ~ v1.70 まで |
v293 | ~ v1.80 まで |
v294.2 |
v295 | ~ v1.91 まで | ※下記参照 |
v295.5 | 未検証 | |
※2通りの方法でv295をBOSS v2.0.0以降に対応させることができます。
- BOSSフォルダ直下にmasterlist.txtとuserlist.txtをコピーする。
この場合、更新される度に配置しなおす必要があります。
- Mopy\bash\bosh.pyの9572,9573行目を以下の様に編集する。
self.bossMasterPath = dirs['app'].join('BOSS','masterlist.txt')
self.bossUserPath = dirs['app'].join('BOSS','userlist.txt')
↓
self.bossMasterPath = dirs['app'].join('BOSS','Oblivion','masterlist.txt')
self.bossUserPath = dirs['app'].join('BOSS','Oblivion','userlist.txt')
使い方 †
よく使うであろう機能について紹介していきます。
共通 †
アプリケーションランチャー †
Wrye Bashのウィンドウ最下段(いわゆるステータスバー)左側はゲーム起動をはじめとする関連アプリケーションランチャーのエリアです。
- OBSEチェックボックス
- 左端の緑色のチェックボックスです。チェックを入れておくとobse_loader経由でゲームやCSを起動します。CSでOBSEを必要としないMODを作成するとき*1以外、OBSEが必要なMODをインストールしているならチェックを入れたままにしておきましょう。
ただし、Steam版のOblivionの場合、このチェックボックスはオフにします*2。
obse_loader.exeから起動しようとしてもOblivionが起動できないんだけど?を参照して下さい。
- Auto-Quitチェックボックス
- OBSEチェックボックスの隣にある赤いチェックボックスです。チェックを入れておくとゲーム起動時、自動的にWrye Bashが終了します。CSを起動する場合はチェックを入れていても終了しません。
他にもMopy\bash.ini(なければbash_default.iniをコピーして作る)で設定するとTES4EDITなどのOblivion向けの便利ツールから果てはGIMPやPhotoshop、3dsMaxなどのグラフィックス、3Dツールまで起動できるようになります。
Faceデータのインポート †
Faceデータをインポートしたいセーブデータ/Modを右クリックしてImportからFaceを選択。ファイル選択画面が出るので、使いたいFaceデータが入っているセーブデータを選択します。
espファイルなどからも同様の方法でFaceデータをインポートすることができます。
Installersタブ †
Installersタブは、BAINことBash InstallersというWrye Bashが提供するMod管理ツールです。
イメージとしてはObMMと同等の働きをするものと思って貰って構いません。
見方によっては、ある部分においてObMMよりも使いやすいこともあります。
(例:大型ModのOWCNDをインストールする際にパッケージを分割する必要がない)
詳細はMOD/Tool/BAINを参照してください。
Modsタブ †
導入済Modの管理やBashed Patchの作成などを行うことができます。
Load †
Modsタブ直下のFileを右クリックするとポップアップメニュー内に表示されるメニュー。
Modリストの状態を名前を付けて保存する事ができ、状況に合わせて使い分ける事ができる。
- None
- Modリストのチェックを全て外す(無効にする)。
- Save List...
- 現在のModリストの状態を名前を付けて保存。
- Edit Lists...
- Modリストを保存した名前の変更・削除。
Add Master †
espファイルを親とするModをConstruction Set(CS)で編集すると保存時に親子関係がなくなってしまいます。このままでは正常に起動できなくなる可能性が高いので編集したModを右クリックしてAdd Masterを選択し、親となるespファイルを指定しましょう。
Auto-Ghost †
OblivionのプログラムはDataフォルダ内にあるesp/esmファイルが有効・無効を問わず300~350を越えると動作が不安定になるバグがあります。見出しを右クリックして出るコンテキストメニュー内にあるAuto-Ghostにチェックを入れると無効化されている(=アクティブではない)プラグインファイルの名前に拡張子.ghostを追加し、Oblivionのプログラムから認識されないようにして問題の解決を図ることができます。
Auto-Ghostで「見えなくなっている」プラグインファイルはWrye BashとBOSS以外の大半のOblivion関連のツールからも見えなくなります。関連ツールを使う場合は必要に応じてAuto-Ghostのチェックを外して対応しましょう。
Decompile All †
Construction SetでCompile Allを実行したModのスクリプトがOblivion.esmと比較して変更がない場合、それを削除します。
Savesタブ †
セーブデータの管理やセーブデータに対する変更や調整、バグFixなどを行うことができます。
動作遅延バグの修正方法 †
Wrye Bashを起動してSavesタブをクリック。修正したいセーブデータを右クリックしてRepair Abombを選択します。
再発した場合も同様の対策を行うと解決できます。
詳しくは、公式サイトのRepair Abomb(英文)、または動作(松明の炎や魔法等のエフェクト、扉などの開閉)が非常に遅く(スローモーション)になる現象をご覧ください。
MODからのNPC Levelインポート †
通常、Vanilla(MODなどを入れていない標準のOblivion)に存在するNPCのLevelは新規スタート時に決定されます。そのためOscuro's Oblivion OverhaulやFrancesco's leveled creatures/itemsなど、既存のNPCのLevelを変更するMODを正しく導入したい場合は新規スタートが必要になります。そこでゲーム途中のセーブデータにMODからNPC Levelをインポートすることで、ゲーム途中からでもOOOやFranのゲームバランスを正確に反映することができます。
NPC Levelインポートの手順はSavesから、NPC Levelをインポートしたいセーブデータを選んで右クリックし、「Update NPC Levels」を選択します。この項目がない場合は最新のWryeBashをダウンロ-ドしてください。
プロファイル機能を使う †
セーブデータ管理(Saves)タブを選択した状態で見出し(Files、Modified、などが並ぶ行)を右クリック→Profile→Edit Profiles..でSave Profilesウィンドウが開きます。すでにプロファイルを作成している場合はEditの下にプロファイル名が並んでいるので選択することでプロファイルを変更できます。
Save ProfilesウィンドウではAddで新規プロファイルの作成、Renameでプロファイル名の変更、Removeでプロファイルの削除をします。プロファイルを作成するとセーブデータフォルダ内にプロファイル名のサブフォルダが作成され、以後ゲームのセーブは選択されたプロファイルのフォルダに行われます。これは再びプロファイルを変更するまで変わることはありません。
Modのアクティブ/非アクティブ情報はプロファイルごとに保存され、プロファイルを変更した場合インストール済のModのアクティブ/非アクティブ情報はそのプロファイルの最新セーブデータに沿って復元されます。当然インストールされていないModに関しては何も起こりませんので改めてインストールする必要があります。Mod環境が大きく変わる場合はBashed Patchのリビルドを行う必要もあるでしょう。
複数のMod構成がそれなりに異なるプロファイルを高い頻度で切り替える場合はBashed Patchを環境ごとに用意するのもいいかもしれません(後述)。
Screenshotsタブ †
Oblivion.iniで指定したスクリーンショット保存フォルダ内にある画像を閲覧したり、画像フォーマット形式の変換(BMP, JPG, PNG, TIFF)や画像ファイルの管理を行なうことができます。
ヘッダーコマンド
- Open
- エクスプローラでスクリーンショット保存フォルダを開きます。
- Next Shot
- 次に撮影するスクリーンショットの名前やナンバーをセットします。
この変更はOblivion.iniに反映されます。
- JPEG Quality
- Jpeg変換する際の画像品質を設定します。デフォルト95、最大100で数字が高いほど高品質画像になります。
画像ファイルコマンド †
- Open
- エクスプローラでスクリーンショット保存フォルダを開きます。
- Rename
- 画像ファイル名を変更します。F2キーでも同じ操作ができます。
複数ファイルを選択した場合、変更したファイル名の末尾に1,2…と連番が付加されます
変更後の名前と同名のファイルがある場合、操作はキャンセルされます。
- Delete
- 選択している画像ファイルを削除します。
- Convert
- 選択している画像ファイルをJPG, PNG, BMP, TIFのいずれかに変換します。
複製せずに直接変換してしまうので注意。
Bashed Patchの作成 †
Bashed Patchは変更可能なカスタムメイドのパッチであり、前述の通りWrye Bashの機能の中でも特に特徴的な物です。様々な要素からパッチは構成され、ユーザーが自環境に合わせて要素を選択し、パッチを作成することができます。うまく作成すれば各Modの競合する部分を絶妙に組み合わせたりできるのですが、自分のMod環境を把握しなければ望むようなパッチを作れない、ということでいささか扱いの難しい機能ではあります。
Bashed Patchに使用されるファイル、Bashed Patch, 0.espはModsタブ直下のFileのあたりを右クリックし、File > New Bashed Patchと選ぶと作成されます(複数回実行した場合、ファイル名に含まれる数字は1ずつ増えます)。手動で行なう場合はMopy\templatesフォルダ内にあるBashed Patch, Oblivion.espをOblivion.esmのあるフォルダ(Dataフォルダ)にコピーし、Bashed Patch, 0.espにリネームします。
必要であれば複数のBashed Patchを用意し、切り替えることもできます(Bashed Patch, 1.esp のように連番で作成すること。BOSSは9番までは認識します)。ただし、複数のBashed Patchを同時には有効にしないようにしてください。
主な調整機能 †
数値の変更などはその項目を右クリックして出てくる値を選択します。"[]"で囲まれている値がデフォルトの値です。
Tweak Assorted †
- Armor Shows Amulets
- 鎧を着ているときに首飾りが見えるようになります。
- Armor Shows Rings
- 鎧を着ているときに指輪が見えるようになります。
- Bow Reach Fix
- VanillaやいくらかのModの中にある弓のリーチが0になっているものを1に正します。
リーチが0の弓をNPCが使った場合クラッシュすることがあるバグがあり、その修正を行うものです。
- Clothing Shows Amulets
- 服を着ている時に首飾りが見えるようになります。
- Clothing Shows Rings
- 服を着ている時に指輪が見えるようになります。
- Harvest Chance
- 錬金素材の収穫成功率を変更します。
ただしニルンルートにまで適用されてしまい、99%以下では収穫に失敗することも…。
- No Light Flicker
- 松明や蝋燭(ろうそく)などの光源の揺らぎ効果を無効にします。
- nVidia Fog Fix
- nVidia系VGAを使用してる場合に突然画面が暗くなる「Black Screen」という現象を修正します。
- Reweigh: Potions (maximum)
- VanillaやMod内にある既存のポーションの最大重量を変更します。ただし、スクリプトの付いているものや重量が1以上のもの(多くは酒類)は対象外です。セーブデータのコンテキストメニューにある"Reweigh Potions"は似たような機能ですがプレイヤーが作ったポーションの重量を変更するものです。
- Reweigh: Staffs
- 杖の最大重量をを変更します。
- Right Hand Rings
- 右手に装備した指輪を明示的に外さない限り外さないようにします。
これにより特定の指輪を常に装備しつつ、別の指輪を用途に応じて装備することが出来るようになります。
最初に装備した指輪は左手に、次に装備した物は右手に装備され、以後最初に装備した指輪が装備の変更の都度切り替わります。
副作用として、両手に全く同種の指輪を装備出来なくなります。
Tweak Clothes †
- Gloves Show Rings
- グローブを付けていても指輪が見えるようになります。
- Max Weight Amulets
- アミュレットの最大重量を変更します。
- Max Weight Hoods
- フードの最大重量を変更します。
- Max Weight Rings
- 指輪の最大重量を変更します。
- Robes Show Amulets
- ローブを着ていても首飾りが見えるようになります。
- Robes Show Pants
- ローブの装備スロットを上半身のみにします。
ローブと下半身装備の組み合わせによっては、服や肌の下からはみ出して表示されてしまいます。
- Unlimited Amulets
- 首飾りを無制限に付けられるようになる。
- Unlimited Rings
- 指輪を無制限に付けられるようになる。
Tweak Settings*3 †
- Actors Strength Encumbrance Multifier
- 所持限界重量を求めるためにStrengthに掛ける係数を定義します。
デフォルトは5で、Strengthの5倍が所持限界重量になります。
- AI: Max Active Actors
- 同時にAIのプロセスを走らせることのできる人数を変更します。
Combat: Max Actorsよりも大きな値でなければなりません。
数値を上げすぎるとCPUへの負荷が増しゲーム動作が不安定になる可能性があります。
- AI: Max Dead Actors
- ゲームエンジンが保持する死体の上限を変更します。
この数字以上の死体が一定範囲内にあると古いものから削除されます。
- Arrow: Litter Count
- 設定した数を超える弓矢は世界(セル、アクター)から取り外されるようになります。
デフォルトは15。
- Arrow: Litter Time
- 設定した時間を超える弓矢は、世界から取り外されるようになります。
- Arrow: Recovery from Actor
- アクターから回収できる矢の回収率を設定します。
デフォルトは50(%)
- Arrow: Speed
- 弓矢の速度を調整します。
デフォルトは1500.0000。
- Bounty: Attack
- 「良い」NPC を攻撃した時の懸賞金額を設定します。
- Bounty: Horse Theft
- 馬を窃盗した時の懸賞金額を設定します。
- Bounty: Theft
- オブジェクトを窃盗した時の懸賞金額を設定します。
- Camera: Chase Distance
- プレイヤー追跡カメラの最大距離を設定します。
- Camera: Chase Tightness
- プレイヤー追跡カメラの緊張(遅れる感じの)調整をします。
v294b1以降、Chase Camera Modとほぼ同様のパラメータ指定ができるようになっています。
- Camera: PC Death Time
- プレイヤーが死亡した後、ロード画面が出るまでの時間を変更します。
Fatality Camとほぼ同等の機能です。
- Cell Respawn Time
- リスポーン期間を設定します。
デフォルトは72(時間)。
- Combat: Alchemy
- 戦闘中、錬金術を行えるか設定できます。
デフォルトは0(調合不可)。
- Combat: Max Actors
- 戦闘処理のプロセスを走らせる最大の人数を変更します。
数値を上げすぎるとCPUへの負荷が増しゲーム動作が不安定になる可能性があります。
- Combat: Maximum Armor Rating
- Armor Rating(防御)の上限値を設定します。
デフォルトは85。
- Combat: Recharge Weapons
- 戦闘中、武器をリチャージできるようにするかを設定します。
デフォルトは1(リチャージ可能)。
- Combat: Repair
- 戦闘中、武器を修理できるようにするかを設定します。
デフォルトは0(修理不可)。
- Companions: Max Number
- プレイヤーをフォローするコンパニオンの最大数を変更します。
数値を上げすぎるとCPUへの負荷が増しゲーム動作が不安定になる可能性があります。
- Compass: Disable
- クエストマーカー、興味のあるマーカー(Points of Interest)を無効にします。
- Compass: POI Recognition
- 興味のあるマーカーのコンパス上の表示距離を調整します。
- Cost Multiplier: Enchantment
- エンチャントコストの乗数を調整します。
デフォルトはVanillaは10、OOOでは120。
- Cost Multiplier: Recharge
- リチャージコストの乗数を調整します。
- Cost Multiplier: Repair
- 修理コストの乗数を調整します。
- Cost Multiplier: Spell making
- スペルメイキングコストの乗数を調整します。
- Crime Alarm Distance
- 犯罪警告の範囲(ガードが駆けつける)を設定します。
- Crime: Pickpockting Fine
- スリの罰金。
- Crime: Trepass Fine
- 不法侵入の罰金。
- Essential NPC Unconsciousness
- EssentialなNPCが気絶した場合の復帰までの時間を変更します。
- Fatigue from Running/Encumbrance
- 走っている時の疲労度合い(スタミナ)を調整します。
- Greeting Distance
- NPCが挨拶する距離を設定します。
デフォルト150。
- Horse Turning Speed
- 馬の旋回速度の調整します。
- Inventory Quantityt Promrt
- アイテムを選択した時の数量に応じた確認画面の設定。
- Jump Higher
- ジャンプした時の高さを調整します。
- Leveld Creature Max Level difference(v295以降)
- プレイヤーキャラのレベルを基準にこの設定値の上下分Leveled List内の候補ランクが広がります。
デフォルトは8。
ちなみにSagerbliv Creature Balance Fixesはこの項目で設定されるiLevCreaLevelDifferenceMaxが40に設定されているため、1レベルからリスト内のほぼすべての候補が発生する可能性があります。
また、FCOMのオプション[FCOM_MoreRandomSpawns.esp]でも変更があるようです。
- Leveld Item Max Level difference
- プレイヤーキャラのレベルを基準にこの設定値の上下分Leveled List内の候補ランクが広がります。
デフォルトは8。
FCOMのオプション[FCOM_MoreRandomItems.esp]で変更があるようです。
※v294.2以前では上記"Leveld Creature Max Level difference"の内容を含み、一括して変更を行なっています。
- Magic: Bolt Speed
- 投射魔法の速度を調整します。
デフォルトは1000.000。
- Magic: Chameleon Refraction
- ChameleonのRefraction effectをオフにします。しかし、incremental transparency effect(増加する透明効果)はオンのままにします。
(PC/NPCがChameleonの、より高いレベルになるまで透明性はそれほど明白にならない)
- Magic: Max NPC Summons
- NPCのCreature最大召喚数を設定します。
- Magic: Max Player Summons
- プレイヤーの召喚魔法で召喚するCreatureの最大召喚数を設定します。
デフォルトは1。
- Master of Mercantile Extra Gold Amount
- 商業スキルマスターの時のベンダー追加金額を設定します。
- Msg: Auto Saving, Msg: Equip Misc. Item, Msg: Harvest Failure, Msg: Harvest Success, Msg: Horse Stabled, Msg: Loading Area, Msg: No Fast Travel, Msg: Not Enough Charge, Msg: Quick Load
- それぞれのシチュエーションでのメッセージ表示を設定します。
- Training Max
- レベル毎に可能なトレーニング回数を設定します。
- UOP Vampire Aging and Face Fix.esp
- UOPの構成要素のバグ修正 - disables vampire aging.
「UOP Vampire Aging and Face Fix.esp」の代わりに使用します。
- Warning: Exterior Distance to Hostiles
- 屋外セルで敵対的なアクターによって睡眠やファストトラベルなどが妨げられる範囲(たぶん)。
デフォルトは3000.0000。
- Warning: Interior Distance to Hostiles
- 屋内セルで敵対的なアクターによって睡眠やファストトラベルなどが妨げられる範囲(たぶん)。
デフォルトは2000.0000。
Bash タグについて †
各Modに適切なタグを付けてBashed Patchを作る事により、競合するModを上手く使えたり、複数のModをまとめたりする事ができます。
タグを付けるには、各esmファイルやespファイルを選択。右下にあるBash Tagsを右クリックし、タグを選択します。
- Body-F
- 女性ボディーの定義付けを変更するMod。
- Body-M
- 男性ボディーの定義付けを変更するMod。
- C.Climate
- セルの気候を変更するMod。
- C.Light
- セルの照明や霧(フォグ)を変更するMod。
- C.Owner
- セルの所有権を変更するMod。
- C.Water
- セルの水の種類や水位を変更するMod。
- Deactivate
- ディアクティベートされるべきMod。基本的にBashed PatchにマージやインポートされないModにはこのタグは付かない。
- Delev
- アイテムを削除するMod。
- Eyes
- 目を追加するMod。
- Factions
- NPCと生物のファクションへインポートして変更するMod。
- Filter
- 現在有効なModでマージ可能なModをフィルターに掛ける。
- Graphics
- グラフィックスを置き換えるMod。
- Hair
- 髪型を追加するMod。
- IIM
- トリガーアイテムを置き換えるMod。
- Invent
- インベントリへインポートして変更するMod。
- Names
- 名詞を変更するMod。
(ACTI, CELL, DIAL, EYES, FURN, HAIR, MAPM, MGEF, QUST, REGN, Script Effect, WRLD 以外の名詞)
- NoMerge
- 技術的にマージ可能だが、意図的にマージしないMod。
- NpcFaces
- 顔を変更するMod。
- R.Mouth
- 口と舌を変更するMod。
- R.Relations
- 種族関係を変更するMod。
- R.Teeth
- 歯を変更するMod。
- Relations
- ファクション関係を変更するMod。
- Relev
- レベルリストのアイテムを均一化し、再構築する。
- Scripts
- アイテムや NPC、オブジェクトのスクリプトを変更するMod。
- ScriptContents
- スクリプトの内容を変更するMod。(Result, Quest Stage, Object, MGEF)
- Sound
- サウンドを変更するMod。
- SpellStats
- スペルのステータスを変更するMod。
- Stats
- アイテムのステータスを変更するMod。
- Voice-F
- 女性の声の定義付けを変更するMod。
- Voice-M
- 男性の声の定義付けを変更するMod。
※以上はWrye Bash Advanced Readme内のBash Tagsの項に記載されているタグの説明を意訳したものです。
詳しくは、Mopy/Docsフォルダ内のWrye Bash Advanced Readme.html(英文)か、下記リンク先(英文)をご覧ください。
Wrye Bash Advanced Readme
UESPWiki Tagging Race Mods
具体的な使用例 †
TNRシリーズを他のMODに対応させる †
※この項目はTNRを対象に書かれていますが、他の顔を変更するModにも適応できます。
必要な部分を置き換えてお読み下さい。
TNRシリーズはNPCの顔グラフィックを変更するMODですが、CSの仕様上、ステータスも一緒に変更されてしまいます。そのためOOO、FranなどNPCのレベル・ステータス調整を行っているMODと同時使用すると、調整されたステータスがTNRによってデフォルトに戻ってしまいます。
そこで他のMODと互換性のあるTNRを作成できるBashed Patch機能を使います。
手順はまず、TNR All Race Final.espをインストールしてOBMMでロード順を先頭に配置、かつチェックを外して無効にしておきます。
次にWyre Bashを起動して、Wyre Bashをインストールしたときにdataフォルダに追加されている「BashedPatch, 0.esp」を右クリックして「Rebuild Patch」を選びます。
もしBashedPatch, 0.espがない場合はMopyフォルダのtemplatesに入っているのでデータフォルダにコピーしてください。
Rebuild Patchをクリックすると、どのPatchを作るかチェックボックス付のリストが表示されます。そこで「NPC Faces」にチェックを入れてください。もし最新版のTNR All Facesを入れているなら右メニューのSource Modsに「TNR All Race Final」が選ばれていると思います。
後は「OK」ボタンを押して少し待てばポップアップが表示されて新しいBashedPatch, 0.espが完成します。もしエラー表示が出たら、どのMODでエラーが出ているのか書いてあるので、そのMODのチェックを外して再度試してみましょう。
作成されたBashedPatch, 0.espはOOOやFranなど他のMODのステータス調整が反映されたTNR All race finalになっています。
後はBashedPatch, 0.espをロード順の最後尾において有効にしゲームをスタートさせればOKです。TNR All Race Final.espはもう使わないので削除するかActivateチェックを外したままにしておいてください。
MasterとなったMOD一覧はWrye BashでBashedPatch, 0.espを選ぶと右下に一覧で表示されています。
注)作成されたPatchのMasterとなったMODを使わなくなったり、MasterとなったMODを最新版に更新したら、再度Patchを作り直してください。MasterとなったMODが変更されたり削除したのにそのままPatchを使うとゲームが起動しなくなることがあります。
複数の髪型・目追加MODをまとめる †
通常、髪型・目を追加するMODを複数導入すると後ろのロード順のMODしか反映されませんが、Bashed Patchを作るとそれらを一つにまとめてくれます。
作成方法は、まずWryeBashを起動しMOD Listにある髪型・目追加MODをクリックします。
そして右欄のDescriptionの項目の先頭にタグを記述します。
- 髪型・目の両方を追加するMODなら{{BASH:Hair,Eyes}}
- 髪型追加MODなら{{BASH:Hair}}
- 目追加MODなら{{BASH:Eyes}}
たとえば Beautiful Peopleなら髪型と目の両方を追加するので{{BASH:Hair,Eyes}}タグを付けます。
記述した後はSaveボタンをクリックして保存してください。
すべての髪型・目追加MODにタグを付け終えたらWyre Bashをインストールしたときにdataフォルダに追加されている「BashedPatch, 0.esp」を右クリックして「Rebuild Patch」を選びます。
もしBashedPatch, 0.espがない場合はMopyフォルダのExtrasに入っているのでdataフォルダにコピーしてください。
Bashed Patchの作成画面になるのでRace Records欄を見てください。もしタグ付けがうまくいっているなら、先ほどタグを付けたMODが右欄にリストアップされているはずです。
それらを確認したらRace Recordsのボックスにチェックをいれて、右下のOKボタンを押します。
しばらく待つとBashed Patchが作成されます。作成されたBashed Patchは必ず髪型・目追加MODより後方のロード順にしてください。
Bashed Patchの注意事項は上記のTNRシリーズの最後と同じです。
グラフィックの変更をまとめる †
Book Jackets等の既存オブジェクトのグラフィックを改善するMODを入れると日本語化が無効になることが多いですが、この機能を使用すると回避できることもあります。
該当するMODのタグにGraphicsを入れBashed Patchを作成してください。
(Update Bash Patchの画面のImport Graphicsで選択するのを忘れないように)
グラフィックの変更のみを適用するのであれば、大本のMODはdeactiveで問題ありません。
画像改善単品系 (装備)や画像改善単品系 (アイテム)に記載されているMODは大概いけます。
Tes4Mod:Wrye Bash/Modsがタグ付けの参考になります。
nVidia系で発生するBlack Screen対策 †
nVidia系のVGAを使用している場合に、突然画面が暗くなる「Black Screen」という現象があります。
Wrye Bash にはBlack Screenの原因と考えられるMODを修正することができる機能があります。
使用方法は、Wrye Bashを起動して原因となっているMODのesmファイル, espファイルを右クリックし、Nvidia Fog Fixを選択します。
チェックするModが多い場合は、Bashed Patchを利用すると簡単です。
Bashed Patch 作成時に、Tweak Assortedとその中のNvidia Fog Fix、両方にチェックを入れて作成すると、Wrye Bashが自動でModを検索し、まとめて対処してくれます。
外部リンク †
日本語化 †
有志によって作成された Wrye Bash 295.5用のローカライズファイルが存在します。
仕様上翻訳できない部分もあるとのことですが(同梱のReadme参照のこと)、通常の利用には全く問題ないと思われます。使用方法はReadmeにも書かれていますが、
- Wrye Bash を終了する
- 同梱されているJapanese.txtを「Oblivion\Mopy\bash\l10n」にコピーする
※bash.iniで別の場所にWrye Bashをインストールしている場合、「インストールしているパス\Mopy\bash\l10n」に読み替えてください
- Wrye Bashを起動する
これで各種メッセージが日本語化され、コマンド名やBashed Patch構築画面の説明やマウスオーバー時の機能解説が日本語化されます。