Better Oblivion Sorting Software(以後BOSS)とはOblivion/Nehrim、そしてFallout3のロード順を調整し、有害な競合を回避する為のワンクリックで動作するプログラムです。
バージョン1.6以降、masterlist.txtのアップデートはGoogle Code repositoryに置かれているものを取得しに行く形になりました。このページではVersion1.6以降のBOSSの情報を扱います。
目次
Better Oblivion Sorting Software - BOSS(TESN)
このページの情報はBOSS 1-61 Betaを基底としています。
一度BOSSを実行して完了すると、結果出力がブラウザに自動的に表示されます。該当する場合は、Notes(注意)やError(エラー)文を読み、それによって示唆されている関連するすべての変更を行います。Wrye Bashは、BOSSタグの提案からBashタグが適用されます。いくつかのbashのタグの提案は、必要に応じてWrye Bashが自動でタグを調節します。必要であれば手動で適切なBashタグをセットしてください。
masterlistに登録されていないMODはロード順の並び替えはされず、並び替えられたMODの最後に配置されます。そうしたMODはOBMMやWrye Bashを使い手動で適切な場所に移動する必要があります。
旧版のようにmasterlist.txtを編集しないでください。BOSS - Update Masterlist.batを使用した際、masterlist.txtは上書きされるので手動で変更した部分は破棄されます。同じようなことをする場合は後述するuserlist.txtを作成します。
Version1.6以降のBOSSではBOSS - Update Masterlist.batを起動してmasterlistをオンラインアップデートすることができますが、以前のようにmasterlistを直接編集する場合、masterlistをアップデートするとこれらの編集が取り除かれる問題があります。
なので未登録のMODのソートや登録済でもソート順を変更したい場合*1の為に個人用のルール定義ができるようになっています。
以下の項目はData\BOSS\BOSS User Rules ReadMe.htmlの部分翻訳になります。
注:
以下、「MOD」とか「プラグイン」などの単語は同じものとして扱い、拡張子が.esmまたは.espの単一のファイルのことを意味します。明示的な断りがない限り、「MOD(またはプラグイン)の名前」は拡張子を含むファイル名を指します。
また、以下の文章はOblivionを対象に書かれていますが、この機能はOblivion、NehrimとFallout 3で動作します。「ゲームのマスター.esm」ファイルが記載されている場合、これはOblivion.esm、Nehrim.esmまたはFallout3.esmに関連付けられています。
UserlistはMODのソート順を整えたりBOSSがログに吐き出すMODのメッセージを編集する、カスタムルールを定義するファイルです。ファイルはData\BOSSフォルダーにuserlist.txtとして存在します。なければこの名前のテキストファイルを作成してください。エクスプローラのフォルダオプションで「登録されている拡張子は表示しない」にチェックされている場合は間違って"userlist.txt"と作成して"userlist.txt.txt"とならないようにしてください。
userlist.txtはメモ帳などの基本的なテキストエディタで開くことができ、このファイル内にルール定義を書き込んでいくことになります。変更できるルールは以下の2点です。
ユーザールールの適切な理解を得るために後述のルール定義構文部を読むことが強く推奨されますが、いくつかの簡単なルールの為のクィックスタートガイドを用意しました。
masterlist未登録のMODを他のMODの後ろに並べる場合
ADD: <RULE MOD> AFTER: <SORT MOD>
他のMODの前に並べる場合
ADD: <RULE MOD> BEFORE: <SORT MOD>
RULE MOD は追加したいMODで、SORT MOD は RULE MOD を配置する基準となるMODです。このふたつのMODは両方とも正しくDataフォルダーにインストールされていなければなりません。また、ゲームのマスター.esmよりも前にMODを並べることはできません。
例)
ADD: Mod1.esp AFTER: AFK_Weye.esp ADD: Mod2.esp BEFORE: AFK_Weye.esp
上記の記述を適用すると
... Mod2.esp AFK_Weye.esp Mod1.esp ...
masterlist登録済のMODを他のMODの後ろに並べる場合
OVERRIDE: <RULE MOD> AFTER: <SORT MOD>
他のMODの前に並べる場合
OVERRIDE: <RULE MOD> BEFORE: <SORT MOD>
RULE MOD は並べ替えたいMODで、SORT MOD は RULE MOD を配置する基準となるMODです。このふたつのMODは両方とも正しくDataフォルダーにインストールされていなければなりません。また、ゲームのマスター.esmよりも前にMODを並べることはできませんしゲームのマスター.esmを後方に並べ替えることもできません。MODはmasterlistで与えられている場所からあなたが指定する場所に移され、ソートされるでしょう。
例)
OVERRIDE: bgBalancingEVCore.esp AFTER: Unofficial Oblivion Patch.esp
上記の記述を適用すると
... Unofficial Oblivion Patch.esp bgBalancingEVCore.esp ...
BOSSlogに表示されるメッセージを追加する場合
FOR: <RULE MOD> APPEND: <MESSAGE OBJECT>
BOSSlogに表示されるメッセージを置き換える場合
FOR: <RULE MOD> REPLACE: <MESSAGE OBJECT>
RULE MOD はメッセージを編集したいMODで、このMODは正しくDataフォルダーにインストールされていなければなりません。MESSAGE OBJECT は追加しようとするBOSSlogメッセージ形式のメッセージです。BOSSlogメッセージ形式になじみがなければ後述するBOSSメッセージ形式を参照してください。
例)
FOR: Unofficial Oblivion Patch.esp REPLACE: ? Overrided! FOR: bgMagicEV.esp.esp APPEND: % {{BASH:Names,Delev,Relev}}
上記の記述を適用した場合のBOSSlogの記述
... Unofficial Oblivion Patch.esp Note: Overrided! ... bgMagicEV.esp.esp Bashed Patch tag suggestion: {{BASH:Names,Delev,Relev}} ...
ユーザールールには、適用されるために従わなければならない構造と構文があります。以下の情報はこの構造と構文に関する詳細です。
すべてのルールはルール行から始まります。構造は以下のようなものです。
<RULE KEYWORD>: <RULE OBJECT>
RULE KEYWORD は以下の3つのうちのひとつです。
RULE OBJECT はルールが適用されるMODかグループです。RULE KEYWORD がFORであれば RULE OBJECT はMOD以外に有り得ません。RULE OBJECT がMODであればDataフォルダーに正しくインストールしなければなりません。
グループを定義している場合、masterlistで使われている名前である必要があります。たとえば、参照したいグループのMODがSupreme Magickaから始まっているのであれば RULE OBJECT は Supreme Magicka になります。ただし、常に最初に読み込まれなければならないESMsグループに関しては並び替えはできません。
ルール行の RULE KEYWORD がADDまたはOVERRIDEであった場合、ソート行を含める必要があります。構造は以下のようなものです。
<SORT KEYWORD>: <SORT OBJECT>
SORT KEYWORDは以下のうちのひとつです。
SORT OBJECT は RULE OBJECT が何なのかによって変わります。RULE OBJECT がMODであれば、SORT OBJECT はMODであるし、逆もまた然り。MODはMODを参照してソートしなければなりませんし、グループもグループを参照しなければなりません。また、「ESMs」が分類する前に、あなたは、あなたのゲームのマスター.esmを分類できず、それの前に他のMODを割り当てることも、グループを分類することもできません。
SORT OBJECT がMODであればDataフォルダーに正しくインストールしなければなりません。また RULE KEYWORD がFORのルールにはソート行を含めてはなりません。
ルール行の RULE KEYWORD がFORであった場合、メッセージ行を最低1行は含める必要があります。構造は以下のようなものです。
<MESSAGE KEYWORD>: <MESSAGE OBJECT>
MESSAGE KEYWORD は以下のうちのひとつです。
MESSAGE OBJECT は MESSAGE OBJECT で定義されたMODに付加するシンボルコード付きの完全なメッセージです。メッセージをグループに加えることはできません。
ひとつのルール行に対して複数のメッセージ行を追加できます。複数のメッセージをMODに新規に追加したり、既存の複数のメッセージを新しいセットで上書きできます。また、ADDおよびOVERRIDEの RULE KEYWORD もメッセージ行を含むことができます。
ADD: MyModToAdd.esp AFTER: LoadAfterThis.esm APPEND: ? Adding a general comment. APPEND: $ Incompatible with OOO! OVERRIDE: MyModToOverride.esp BEFORE: LoadBeforeThis.esp OVERRIDE: L.A.M.E. BEFORE: Supreme Magicka FOR: bgBalancingEVOptionalNPCDiversity, Vanilla.esp REPLACE: ? This is a replacement message. APPEND: % {{BASH:NpcFaces,NoMerge}}
上記を適用すると以下のようになります。
... LoadAfterThis.esm MyModToAdd.esp ? Adding a general comment. $ Incompatible with OOO! ... MyModToOverride.esp LoadBeforeThis.esp ... bgMagicEV.esp % {{BASH:Names,Delev,Relev}} if you are running more than one magic overhaul and want to use LAME spell names. ? Move Supreme Magica after LAME if you want Supreme Magica spell stats. bgMagicEV Vwalk.esp % {{BASH:Actors.Anims,NoMerge}} ... SupremeMagicka.esp % {{BASH:Names,Graphics}} SM Ancestral Guardian.esp ... bgBalancingEVOptionalNPCDiversity, Vanilla.esp ? This is a replacement message. % {{BASH:NpcFaces,NoMerge}} ...
※ 三段目のOVERRIDEルールにより、L.A.M.E.グループに属するインストール済MODがSupreme MagickaグループのMODの前に移動します。
MODのメッセージを編集するのがお望みでしたら、BOSSメッセージ形式を理解するのは重要です。7つのメッセージタイプそれぞれがどんなタイプに関するメッセージであるか意味するシンボルコードで始め、次にメッセージ自体が続きます。メッセージは標準のテキスト行です。ただし、Bashタグ提案コメントにはタグ提案のための特別な構文があります。異なったメッセージタイプのためのシンボルコードは以下の通りです。
% {{BASH:提案するタグをコンマで区切って書く}} コメントがあれば記入.
例:
% {{BASH:Names,Graphics}} to prevent changes being lost when using overhauls.